本要約「会社のホームページはどんどん変えなさい/石嶋洋平」
ホームページ作成にあたりブックオフでこの本を200円で買ってきた。普段何気なく見ているホームページの裏側にはこんな企業努力があったのかという発見とアクセスログ解析でどういう人(性別・年齢・興味・住んでいる地域・所属組織)がどの時間帯に閲覧しどの時間帯に問い合わせをしているか分析されていて、プライバシーが丸裸にされている現実を改めて考えさせられる。
以下本の要点メモ
ホームページは社長の実力やビジネスセンスが視覚化されている
目次
ホームページの機能
・新規顧客の獲得
・会社、商品、サービスの知名度アップ
・売上アップ
・実店舗への誘導
・既存顧客のリピートオーダー
・社員の採用
・アフターフォロー
ホームページの開設は新店舗開設と同じ
インターネット上の店舗と考え定期的なコンテンツの更新が必要
来店型のビジネスの現状維持はマンネリ感を与えるからリピーター客を飽きさせない工夫が必要
制作会社はホームページのプロであってもビジネスのプロではない
だから、丸投げしても売れるホームページは出来ない
ホームページと営業戦略に一貫性を持たせる
ホームページ全体にわたる計画や構想方針を決めるのは社長の仕事
キラーコンテンツ
消費者の疑問に先回りして答える
ホームページ改善の最初の一歩は現状を知ること
アクセスログ解析でどういう人(性別・年齢・興味・住んでいる地域・所属組織)がどの時間帯に閲覧しどの時間帯に問い合わせをしているか分析できる。
アクセスログ解析ツール
- グーグルアナリティクス(シェア64%)
- セッション数/ホームページ訪問者延べ人数
- ユニークユーザー数/ホームページ訪問者実人数
- 地域データ/どの地域から見られているか
- デバイスデータ/閲覧している機械はパソコン、スマートフォン、タブレットのどれか
- リピート率/過去2年間に訪問したことがある
- 新規ユーザー/過去2年間に訪問したことがない
- リファラー/自社ホームページを訪問する直前のサイト
- ノーリファラー/直接ホームページにアクセス人数(お気に入り、メールマガジンからのアクセスなど)
- 参照元/メディアデータ
- 検索クエリ/ユーザーが検索時に入力する検索キーワード
- 閲覧開始ページ/ユーザーがどのページから入ったか
- 平均PV数/何ページ閲覧したか(少ない場合はコンテンツに問題がある)
- 上位閲覧ページ/表示回数、参照回数が多いページ
- ページ別アクセス数/見てほしいページが見られているか確認できる
- ナビゲーションサマリー/ユーザーがどのような流れでホームページを見ているか
- 目標達成プロセス
- 離脱ページ/訪問者が最後に見たページ
- 直帰率/入口ページだけ見て離脱するユーザー割合
- 離脱率/各ページて離脱するユーザー割合
- 反響率
ホームページ改善のG-PDCAサイクル
目標(Goal)をたてる少し高めの目標前年対比110-120%
①アクセスログ解析し客観的データを取得(Plan)
②取得データからホームページの問題点を把握する(Check)
③ホームページ改善の仮説をたてる(Plan)
④最も効果が高いと思われる改善案を実行する(Do、Action)
①に戻る
6回修正すれば99%改善できる
毎日15分グーグルアナリティクスで仮説-検証の訓練をする
朝30分の掃除をしてPDCAサイクルの練習をする(整理=捨てる、整頓=揃える、をして仕事をやりやすい環境に変える
アクセスログ解析基準
- クリック率 3-5%
- セッション数 目標コンバージョン数(反響数×100以上)
- コンバージョン率 1%以上
- 直帰率 60%以下
- 平均ページビュー 3ページ以上
- 平均セッション時間 1分以上
- 新規セッション率 50%前後(多いとリピート訪問者が少ない、少ないと新規が少ない
- フォーム突入率 10%以上
- フォーム完了率 10%以上
- カート突入率 3%以上
- カート完了率 35%以上
- ノーリファラー 25%前後(高いと新規が少ない)
- トップページが入口になる割合 20-40%
ホームページ改善の目的はコンバージョン率を上げること
コンバージョン率というのは、ホームページから資料請求したり、会員登録したり、商品やサービスを購入していただくなど、訪問者が顧客に転換すること
訪問者人数×コンバージョン率=成果
成果を増やすには
訪問者人数を増やす
SEO対策
売れるキーワード
コンバージョン率を増やす
顧客の声を取り入れる
顧客の都合に合わせて柔軟な対応をする
アンケート
自社の強みをトップページに表現する
実店舗以上にライバルの分析をしておかないとシェアを奪うことはできない
重点商品に特化する、商品を絞り込む
テストマーケティング
A/Bテスト
売れないものを売るのではなく、売れるものを売り伸ばす
売れるホームページと美味しいパン作りは似ている
結果から逆算して考え、材料を配合し生地をこね発酵させ焼く工程を管理する
売れる仕組みを覚えれば誰でもウェブマーケティングができる
自社でホームページを作り、解析することが出来れば、スピード感を持って新規事業を試してみることができる。