鑑別・除外疾患リスト

A.全身性の徴候

食欲廃絶

真性食欲廃絶

  1. 原発’性
    1. 神経学的疾患
      1. 頭蓋内圧亢進
        1. 脳浮腫
        2. 水頭症
      2. 頭蓋内の痛み
      3. 視床下部疾患
        1. 腫瘍
        2. 感染
        3. 創傷
    2. 心因性
      1. 神経性食欲欠乏
      2. 嗜好性の低い食事
      3. ストレス
      4. 環境変化
    3. 嗅覚の消失
  2. 続発性
    1. 痛み
      1. 腹部
      2. 胸部
      3. 筋骨格
      4. 泌尿生殖器
    2. 腹部臓器の疾患
      1. 臓器腫大
      2. 炎症
      3. 腫瘍
    3. 中毒性
      1. 外因性
      2. 内因性
        1. 代謝性毒物
        2. 内毒素
        3. 発熱物質
    4. 内分泌性
      1. 副腎機能不全
      2. 高Ca血症
    5. 腫瘍
    6. 感染
    7. その他
      1. 心疾患
      2. ケトーシス(エネルギー不足)
      3. 車酔い
      4. 高温(環境温度)
      5. 自己免疫疾患

食欲廃絶

  1. 偽性食欲廃絶
    1. 口腔内疾患
      1. 歯根膿瘍,歯牙疾患
      2. 異物
      3. 口内炎,扇桃炎,咽頭炎
    2. 舌麻痺
    3. 下顎麻簿
    4. 顎骨骨折・関節脱白
    5. 眼球後疾患
      1. 膿瘍
      2. 炎症
      3. 腫瘍
    6. 失明
    7. 食道炎
    8. 持続性筋強直
    9. 側頭下顎筋炎
  2. 多食
    1. 原発性多食
      1. 満腹中枢の破壊(まれ)
        1. 腫瘍
        2. 炎症
        3. 感染
      2. 心因性
        1. 過剰給与
    2. 続発性多食
      1. 代謝率亢進
        1. 甲状腺機能亢進症
        2. 低温環境
      2. 異化亢進
        1. クッシング病
        2. 糖尿病
        3. 勝外分泌不全
        4. 吸収不良症候群
        5. 低血糖
        6. 低カロリー食
      3. 医原性
        1. グルココルチコイド
        2. 抗痙攣薬
  3. 多飲多尿
    1. クッシング症候群
    2. 子宮蓄膿症
    3. 糖尿病
    4. 慢性腎不全
    5. 初期の急性腎不全
    6. 腎孟腎炎
    7. 高Ca血症
    8. 肝不全
    9. 甲状腺機能充進症
    10. 尿崩症
    11. 副腎皮質機能低下症
    12. 偽心因性多渇
  4. 原因不明発熱(犬)
    1. 全身感染症
      1. 細菌性心内膜炎
      2. 全身性真菌感染
      3. エイリヒア症
      4. RMSF
      5. ライム病
      6. トキソプラズマ症
    2. 局所性感染症
      1. 膿胸
      2. 慢性肝疾患
      3. 慢性腎孟腎炎
      4. 慢性前立腺炎
    3. 自己免疫疾患
      1. SLE
      2. リウマチ性関節炎
    4. 腫蕩性疾患
      1. リンパ腫
      2. 白血病
    5. 薬物性
      1. テトラサイクリン
  5. 原因不明発熱(猫)
    1. 全身感染症
      1. FeLV
      2. FIPV
      3. FIV
      4. Toxoplasma
      1. 自己免疫疾患
      2. SLE
        1. 多発性関節炎(FeLV/ FeSFV感染の雄猫)
    2. 一時的な虚脱
      1. 代甜性疾患
        1. 低血糖
          1. インスリノーマ
          2. アジソン病
        2. 高K血症
          1. アジソン病
        3. 低Ca血症
          1. 上皮小体機能低下症
      2. 心血管の疾患
        1. 不整脈
        2. 神経刺激伝導異常
        3. うっ血性心不全
        4. 犬糸状虫症
      3. 神経筋の疾患
        1. 重症筋無力症
        2. 多発性筋炎

B.行動異常

  1. 食糞症
    1. 正常行動
      1. 泌乳中に子供の使を祇めて始末する
    2. 異常行動
      1. 環境の変化
      2. ストレス
    3. 病的
      1. 消化不良症候群
      2. 消化管内寄生虫
      3. 非特異的な栄養素欠乏
      4. 騨外分泌不全
      5. 糖尿病
      6. 甲状腺機能亢進症
      7. クッシング病
      8. グルココルチコイド投与
  2. 自己損傷
    1. 神経疾患
      1. 創傷性
      2. 腫瘍性
        1. 神経腫,
      3. 圧迫
        1. 骨折,亜脱臼
        2. 腰部脊柱管狭窄症
      4. 炎症
        1. 三叉神経炎
        2. オーエスキー病
        3. ジステンパー
      5. 先天性知覚神経病
        1. イングリッシュポインター
        2. ダックスプント
    2. 行動学的(心因性)
      1. 猫の過敏症候群(神経皮膚炎)
    3. 脳炎
      1. オーエスキー病
      2. ジステンパー
    4. 軟部組織または骨の炎症
  3. 不適切な排尿行動(猫)
    1. 病的
      1. 排尿困難
        1. 猫下部尿路疾患
        2. 尿石症
        3. 細菌性膀胱炎
        4. 下部尿路系腫瘍
      2. 多尿・頻尿
        1. 慢性腎不全
        2. 糖尿病
        3. 肝不全
        4. 甲状腺機能亢進症
        5. その他多飲多尿疾患
  4. 不適切な排尿行動(猫)
    1. 行動学的
    2. マーキング行動
      1. 尿スプレ尿マーキング
        1. ストレス
        2. 他の猫の存在
        3. 繁殖期
        4. 環境変化(引っ越し,新しい人間)
        5. 縄張りの主張
      2. 便所が嫌い
        1. 便器の砂が気に入らない
        2. 他の動物などにいじめられる
        3. 便器の汚れ
        4. 落ちつかない環境

c.全身状態

  1. 腹部膨満
    1. 妊娠
    2. 胃腸の拡張
    3. 内部臓器の腫大
      1. 子宮
    4. クツシング症候群
      1. 腹筋の緊張低下
      2. 脂肪蓄積腹水
    5. 腹腔内腫瘤
    6. 腹水
  2. 浮腫
  3. 毛細血管の障害
    1. 炎症
    2. 血管炎
    3. 創協
    4. 火傷
    1. 粘液水腫
    2. 低アルブミン
    3. リンパ管の障害
      1. 外科的損傷
      2. 腫瘍
      3. リンパ管炎
      4. 先天性
    4. 高血圧
      1. 静脈性
        1. 閉塞
        2. 右心不全
        3. 水過剰
        4. AVシャント
      2. 動脈性
        1. 甲状腺機能充進症
        2. ADH分泌異常
        3. 急性腎不全
  4. 腹水または胸水
    1. 漏出被
    2. 変性漏出披
    3. 浸出漉
  5. 腹水
    1. 漏出液
      1. 低アルプミン
      2. 血管障害
        1. 免疫介在性
        2. 感染・炎症性
      3. 門脈高血圧
  6. 腹水
    1. 変性漏出被
      1. 心臓性
        1. 右心不全
        2. 心臓腫審
        3. 心筋症(犬
      2. 肝静脈または胸部大静脈の閉塞
      3. 血行に変化を来す肝農患
      4. 腹腔内腫瘍

腹水

  1. 浸出液
    1. 炎症性
      1. 細菌性
        1. 腸の穿孔
        2. 貫通創
      2. ウイルス・免疫性
        1. 猫伝染性腹膜炎
      3. 化学性
        1. 胆汁性腹膜炎
        2. 尿の漏出
        3. 腸炎
        4. 乳びによる炎症性循環障害
      4. 循環障害
        1. 血栓
        2. 腸重積
        3. ヘルニア
      5. 創傷・術後

胸水

  1. 腹胸
  2. 乳ぴ胸
  3. 猫伝染性腹膜炎
  4. 前縦隔リンパ腫
  5. 肺炎
  6. 心疾患
  7. その他腫事
  8. 低アルプミン
  9. 横隔膜ヘルニア

発育不全

  1. 内分泌疾患
    1. 成長ホルモン欠乏
      1. 下垂体性小人症:ジャーマンシェパード
    2. 先天性甲状腺機能低下症
    3. 糖尿病
      1. ロットワイラー、ゴールデンレトリバー
  2. 遺伝性骨疾患
    1. 軟骨形成不全
      1. アラスカンマラミュート
    2. ムコ多糖症
      1. シャム猶
  3. 軟骨異栄養症
    1. バセットハウンド、コリー、ミニチュアプードル, スコッチテリア
  4. 栄養欠乏
    1. 主要栄養素欠乏
      1. 蛋白
      2. 脂肪
      3. 炭水化物
    2. ミネラJレ
      1. 亜鉛
      2. カルシウム
    3. ピタミン
      1. A
      2. D
    4. 酸素
      1. 先天性,心疾患
      2. 慢性肺疾患
  5. 細胞代謝の先天的障害
    1. ライソゾーム貯蔵病
    2. グリコーゲン貯蔵病
  6. 慢性疾患
    1. 免疫不全症
    2. 消化管内寄生虫感染
  7. 先天性または後天性の主要臓器の障害
    1. 先天性,
    2. 肝不全
      1. 門脈体循環シャント
    3. 腎不全
      1. 先天性腎形成不全
        1. シーズー,ノルウェジアンエルクハウンド
      2. 嚢胞腎
        1. ファンコーニ症候群
      3. 消化器疾患
        1. 巨大食道
        2. 膵外分泌不全

体重減少

  1. 食餌摂取不足
    1. 食餌の問題
      1. 量が不十分
      2. 消化性が悪い
      3. 蛋白、カロリーアンバランス
    2. 口腔内疾患
      1. 採食困難
    3. 嘔吐
    4. 吐出
    5. 食欲不振
  2. 同化不良
    1. 消化不良
      1. 膵外分泌不全
      2. 胆汁酸塩欠乏
    2. 吸収不良
      1. 腸繊毛萎縮
      2. リンパ管拡張症
      3. 細胞浸潤
        1. 炎症性腸疾患
        2. リンパ腫
        3. ヒストプラズマ症
      4. 下痢
    3. カロリー消費亢進
      1. 代謝率増大
        1. 甲状腺機能亢進症
        2. 発熱
        3. 感染
        4. 悪性腫瘍
        5. 心不全
        6. 創傷
      2. カロリー栄養素損失
        1. 糖尿病
        2. 生理的
        3. 腎性蛋白喪失
        4. 火傷
        5. 膿皮症
        6. 蛋白喪失性腸症
        7. 消化管内寄生虫
        8. 慢性出血
      3. 生理的
        1. 妊娠
        2. 泌乳
        3. 過剰な運動
        4. 低温下での熱生産亢進

D.皮膚

  1. 皮膚病変一皮疹
    1. 原発疹
      1. 皮疹
      2. 結節
      3. 腫瘍
      4. 膨疹
      5. 小水痘
      6. (病変なしでそう捧のみあるもの)
  2. 皮疹(そう捧症)
    1. 正疹性
    2. 嚢胞性
    3. 斑性
    4. そう痒性プラーク
    5. そう痒性結節
    6. 紅皮症
    7. 原発疹なし
  3. 丘疹性皮膚炎
    1. 感染性
      1. 毛包炎
        1. 細菌
        2. 皮庸糸状菌
        3. ニキピダニ
    2. 寄生虫性
      1. 疥癬
      2. ツメダニ
      3. シラミ
      4. ノミ
      5. 耳ダニ
    3. マラセチア皮膚炎
    4. 血管炎性
      1. RMSF
      2. エリヒア症
    5. アレルギー性
      1. ノミアレルギ
      2. 食物アレルギ
      3. 接触性皮膚炎
      4. アトピー(正疹はまれ)
      5. じんま疹
      6. 薬疹
    6. 自己免疫性
      1. 落葉状天疱瘡
      2. 全身性エリテマトーシス
    7. 特発性
  4. 膿胞性発疹
    1. 膿痂疹(子犬,クツシング)
    2. ニキピダニ
    3. 皮膚糸状菌
    4. ブドウ球菌毛包炎
    5. 薬疹
    6. 落葉状天疱瘡
    7. 角質下膿胞症
    8. 好酸球性
    9. 急性接触性皮膚炎
  5. 紅斑性皮膚炎
    1. 斑状出血
      1. 血小板減少症
      2. 血小板凝集不全
    2. 血管炎
      1. 免疫介在性
      2. 感染性
      3. その他
    3. 薬疹
    4. SLE
    5. プドウ球菌過敏症
  6. 掻痒性プラーク
    1. 感染性
      1. 急性湿性皮膚炎
      2. 脂漏性皮膚炎
      3. 皮膚糸状菌症
      4. 細菌過敏症
    2. 免疫介在性および特捨性
      1. アトピ- (皮疹はまれ)
      2. 好酸球性肉芽腫群(猫)
      3. SLE, DLE
      4. 薬疹
      5. 特発性類苔癖
      6. 組織球症
      7. 脂腺炎
  7. 掻痒性結節
    1. 単発性
      1. 肢端祇性皮膚炎
      2. 好酸球性肉芽腫(猫)
      3. 悪性好酸球増加症候群(犬)
      4. 圧迫部
      5. 肉芽腫
      6. 肥満細胞腫
      7. 皮膚型リンパ腫
    2. 多発性
      1. 好酸球性肉芽腫群
      2. 深部膿皮症
      3. 肉芽腫性疾患
      4. 肥満細胞腫
      5. 皮膚型リンパ腫
  8. 皮症
    1. ニキピダニ
    2. 皮膚糸状菌症
    3. アトピー
    4. 食物アレルギー
    5. 脂漏性皮膚炎
    6. マラセチア皮膚炎
    7. 接触過敏症
    8. 薬疹
    9. SLE
    10. 日光皮膚炎
  9. 皮疹を伴わないそう捧のみ
    1. アトピー
    2. 心因性
    3. 神経性
    4. 代謝性
  10. 猫の掻痒症
    1. 粟粒性皮膚炎
      1. ノミアレルギー(最も多い)
      2. 感染症
      3. 自己免疫疾患
      4. 栄養性疾患
    2. 好酸球性肉芽腫群
      1. 好酸球性フ.ラ」ク
      2. 好酸球性潰瘍
      3. 対称性脱毛症
        1. アレルギー
        2. 感染症
        3. 代謝性疾患
        4. 心因性
      4. 顔そう疹症
        1. 食物アレルギ}
        2. 耳研癖
        3. 自己免疫疾患
        4. 腫瘍
  11. 脱毛全般
    1. 毛包の炎症
      1. 感染症
      2. ニキピダニ
      3. 皮膚糸状菌
    2. 毛周期の変化
      1. 休止期脱毛
      2. 内分泌疾患
    3. その他
      1. 先天的異常
      2. 自己免疫疾患
  12. 左右対称性脱毛
    1. ポメラニアンの脱毛症
      1. 成長ホルモン反応性
      2. 去勢反応性
      3. 偽クッシング
    2. クッシング症候群
    3. 甲状腺機能低下症
    4. 猫の対称性脱毛並
  13. 後躯体幹脱毛症
    1. ノミアレルギー皮膚炎
    2. 猫の対称性脱毛症
    3. 雌性化症候群
      1. セルトリ細胞腫
    4. エストロジェン欠乏症
    5. ポメラニアンの脱毛症
  14. 顔面の脱毛症
    1. ニキピダニ
    2. 皮膚糸状菌症
    3. アクネ
    4. 猫の食物アレルギー
    5. SLE
    6. DLE
    7. 紅斑性天疱瘡
    8. 落葉状天疱瘡
    9. 日光皮膚炎
    10. アトピー
    11. 単純型表皮水痘症
    12. 皮膚筋炎
    13. 若年性膿皮症
    14. 口唇侵襲皮膚炎
    15. 薬疹
  15. 耳介脱毛症
    1. ニキピダニ
    2. 皮膚糸状菌症
    3. 落葉状天疱瘡
    4. 紅斑性天疱瘡
    5. 脂漏症
    6. ミニチュアプードルの耳介脱毛症
    7. 角質下膿癌症
    8. 日光皮膚炎(猫)
    9. 寒冷凝集素病
    10. 蚊刺アレルギー
    11. 細菌性外耳炎
    12. 耳ダニ
    13. アトピー
  16. 肢端脱毛症
    1. アトピー
    2. 接触皮膚炎
    3. DLE
    4. ニキピダニ
    5. 天疱瘡
    6. 類天疱瘡
    7. 指間膿皮症
    8. タリウム中毒

E.心血管系・血液・リンパ系

  1. 徐脈
    1. インパルス生成の障害
      1. 洞性徐脈
        1. 生理的
          1. 迷走神経緊張
            1. 内因性
            2. 外国性
          2. 迷走神経に触れて刺激
          3. 外科手術
          4. 薬物
        2. 大型犬での発生
      2. 病的
        1. 全身性疾患
          1. 尿毒症
          2. 中毒血症
          3. 腹膜炎
        2. 心停止
        3. 低酸素血症
        4. 低体温
        5. 脳脊髄液圧上昇
        6. 高K血症
      3. 薬物性
        1. 麻薬
        2. 精神安定薬
        3. 麻酔薬
        4. 抗不整脈薬
        5. アドレナリン遮断薬
    2. 刺激伝導障害
      1. 房室伝導
        1. 高K血症
          1. アジソン病
          2. 乏尿性腎不全
      2. 高度のA.Vブロック
        1. 後天性
          1. 薬物性
          2. 特発性心筋線維症
            1. 心筋症
              1. 拡張型(猫) .肥大型(犬,猫)
          3. 腫蕩細胞浸潤
          4. His束狭窄
          5. 細菌性心内膜炎
          6. 高K血症
      3. 薬物性
        1. ジゴキシン,キシラジン,アドレナリン遮断薬,麻薬
        2. 精神安定薬, ドキソJレピシン,抗不整脈薬
  2. 頻脈
    1. 洞性頻脈
    2. 心房性頻脈
    3. 心房細動
    4. 心室性頻脈
  3. 洞性頻脈
    1. 生理的
      1. 運動
      2. 興奮
      3. 痛み
    2. 病的
      1. 欝血性,心不全
      2. 全身性疾患
        1. 発熱
        2. ショック
        3. 出血
        4. 貧血
        5. 低血圧
        6. 甲状腺機能亢進症
        7. 感染
      3. 低酸素
      4. 薬物
        1. アトロピン
        2. カテコールアミン
        3. ヒドララジン
      5. 中毒
        1. ヘキサクロロフェン
        2. 細菌内毒素
    3. 心房性類脈
      1. 心房拡大
        1. 僧帽弁不全
        2. 心筋症
        3. 犬の拡張型
        4. 猫の肥大型
    4. 低酸素
      1. 欝血性,心不全
      2. 肺疾患
    5. 腫瘍
      1. 右心耳の血管肉腫
    6. 薬物
      1. ジギタリス
      2. 麻酔薬
    7. 低K血症
      1. 利尿薬使用
    8. 特発性
  4. 心房細動
    1. 左心房拡大
      1. 犬の拡張型,心筋症
      2. 猫の肥大型,心筋症
      3. 僧帽弁不全
    2. 高K血症
      1. アジソン病
    3. 低体温
  5. 心室性頻脈
    1. 心筋の障害
      1. 心筋症
      2. 挫傷
      3. 心筋炎
        1. パルボウイルス
        2. 菌血症
      4. 腫瘍
    2. 特発性心筋症
    3. 欝血性,心不全
    4. 毒素血症
      1. 胃捻転
      2. 菌血症
      3. 膵炎
      4. 腹膜炎
    5. 低酸素
      1. 貧血
      2. 欝血性,心不全
      3. 肺疾患
    6. 薬物
      1. ジギタリス
      2. アドリアマイシン
      3. 麻酔薬
      4. ケタミン
      5. 抗不整脈薬
    7. 代謝障害
      1. 尿毒症
      2. 低K血症
      3. 甲状腺機能充進症
  6. 頚静脈圧上昇と頚静脈拍動
    1. 欝血性右,心不全
      1. 肺動脈狭窄(先天性)
      2. 三尖弁閉鎖不全(先天性,後天性)
      3. 心筋症
      4. 肺性心
      5. 肺高血圧
        1. 心糸状虫症
        2. 慢性僧帽弁閉鎖不全
    2. 右心室流入障害
      1. 心嚢水貯留
      2. 心膜収縮(腫瘍性)
      3. 心基部腫瘍
      4. 心臓内腫瘍
        1. 右心房粘液腫
        2. 肉腫
  7. 心雑音
    1. 幼若動物
      1. 先天性心疾患
    2. 大型犬
      1. 拡張型心筋症
      2. 僧帽弁閉鎖不全
      3. 三尖弁閉鎖不全
      4. 細菌性心内膜炎
    3. 小型犬
      1. 僧帽弁閉鎖不全
      2. 三尖弁閉鎖不全
      3. 細菌性,心内膜炎
      1. 心筋症
      2. 甲状腺機能亢進症
    4. 可視粘膜蒼白
      1. 貧血
      2. 低血液量性ショック
        1. 体液体外喪失
          1. 脱水
          2. 出血
          3. 体内での液体移動
            1. 液体貯留
          4. アジソン病
          5. 心原性ショック
            1. 心筋収縮不全
              1. 拡張型心筋症
              2. 僧帽弁閉鎖不全
              3. 大動脈弁閉鎖不全
              4. 先天性障害
              5. 頻不整脈
              6. 心タンポナーデ
              7. 肺血栓症
  8. 血管運動ショック
    1. 敗血性
    2. 神経性
    3. 創傷
    4. 痛み
    5. アナフイラキシー

チアノーゼ

  1. 中心性(全身性)
    1. 動脈血酸素飽和度の低下
    2. 肺胞での換気低下
    3. VPミスマッチ
    4. 肺胞から血管への酸素の移行障害
    5. シャント
  2. ヘモグロピン異常
    1. メトヘモグロビン血症
    2. スルファヘモグロピン血症
  3. 末梢性
    1. 心拍出量低下
    2. 血管収縮(寒冷)
    3. 静脈閉塞
    4. 動脈閉塞
  4. リンパ節腫大
    1. リンパ節炎
    2. リンパ節過形成
    3. リンパ腫
    4. 腫瘍の転移
    5. 髄外造血

F.呼吸器系

    1. 上部気道疾患
      1. 咽頭炎
      2. 肩桃炎
      3. 気管炎
      4. 気管虚脱(犬)
      5. 腫瘍
    2. 下部気道疾患
      1. 気管支炎
      2. 気管支拡張
      3. 肺炎
      4. 繊毛機能不全
      5. 肺繊維症/膿瘍
      6. 肺門リンパ節腫脹
        1. 腫瘍
        2. 真菌感染
      7. アレルギー性気管支炎
      8. PIE
      9. 真菌感染
      10. 物理的損傷
        1. 気管支内異物
        2. 煙吸引
        3. 気管支虚脱
      11. 肺,縦隔, 気管支の腫傷
    3. 心血管疾患
      1. 左心不全
      2. 左心房拡大
      3. 心糸状虫症
      4. 肺栓塞症
      5. 肺水腫
  1. 長い吸気性呼吸困難(しばしば音を伴う)
    1. 上部気道の異常
      1. 鼻腔狭窄
      2. 鼻炎/副鼻腔炎
      3. 軟口蓋腫脹
      4. 喉頭疾患
        1. 喉頭炎
        2. 喉頭浮腫
        3. 喉頭麻痩
        4. 喉頭撞高度
        5. 外傷による損傷
        6. 虚脱
      5. 気管/気管支内異物またはマス
      6. 気管気管支の外側からの圧迫
        1. 前縦隔マス
        2. 気管気管支虚脱
        3. 肺門リンパ節腫脹
  2. 浅速呼吸困難(吸気・呼気性)
    1. 下部気道と肺実質の障害
      1. 気管支疾患
      2. 慢性気管支炎
      3. アレルギー性気管支炎
        1. PIE
        2. 肺虫症
      4. 肺炎
      5. 肺水腫
      6. 噛息
        1. 左,心不全
        2. 低アルプミン血症
        3. その他
      7. 拘束性
      8. 肺血栓症
      9. 肺の創傷
      10. 肺組維症
      11. 心糸状虫症
      12. クッシング病
      13. その他
      14. 肉芽腫性肺炎
      15. 探部真菌症
      16. 肺腫瘍
    2. 拘束性
      1. 気胸
      2. 胸水
      3. 心嚢水貯留
      4. 横隔膜ヘルニア
      5. 縦隔・胸壁の腫蕩
      6. 胸壁の損傷(フレイルチェスト)
      7. 過度の肥満
      8. 高度の肝腫大
      9. 過度の腹水貯留
      10. 大型の腹腔内腫癌
      11. 高度の胃拡張
    3. その他の浅速呼吸の原因
      1. 貧血
      2. メトヘモグロピン血症
      3. 代謝性アシドーシス
      4. 熱射病
      5. 呼吸中枢の損傷
        1. 頭部外傷
        2. 脳炎
        3. 脳腫瘍
      6. 神経筋の障害
        1. 多発神経根炎
        2. 横隔膜麻痩
        3. その他
      7. 痛み
        1. 肋骨,脊椎の骨折
        2. 胸膜炎
        3. その他
      8. パラコート中毒
      9. 感電
  3. 略血
    1. 心血管性
      1. 肺血栓症
        1. 心糸状虫症
        2. クッシング病
        3. 糸球体腎炎
        4. 急性障炎
        5. 腫瘍
        6. 敗血症
        7. 播種性血管内凝固
    2. 肺水腫
      1. 左心不全
      2. 先天性,心疾患
    3. 炎症性
      1. 気管支炎
      2. 細菌性気管支肺炎
      3. 真菌性肺炎
      4. 肺膿癌
    4. 腫蕩性
      1. 気管支原発
      2. 転移性
    5. その他
      1. 創傷
      2. 凝固障害
      3. 気道内意物
      4. 内視鏡などによる損傷
      5. 肺の針吸引生検
      6. 肺の空洞性病変
  4. くしゃみと鼻汁
    1. 援按性
      1. FVR初期(猫)
      2. FCI (猫)
      3. クラミジア(猫)
      4. 鼻腔内寄生虫
      5. 口鼻痩孔
      6. ライノスポリジウム(犬)
    2. 化膿性
      1. 鼻腔内
        1. ウイルス性上部気道感染症と細菌感染の合併
        2. 真菌感染
        3. 異物
        4. 創傷性鼻炎,副鼻腔炎
        5. 口蓋裂
        6. 腫瘍
        7. 鼻咽頭ポリープ
        8. 口鼻煙管
      2. 鼻腔外
        1. 細菌性肺炎
        2. 巨大食道(誤聴性肺炎)
        3. アカラジア(食物逆流)
        4. 後天性食道狭窄
      3. 粘液性/粘液
        1. 真菌感染
        2. 腫瘍
  5. 鼻出血
    1. 鼻腔内の問題
    2. 鼻腔外の問題
      1. von Willebrand病
      2. 第VIII因子欠損(血友病)
      3. 他の凝固因子欠損症
      4. 血小板減少症
        1. 感染性
        2. 免疫介在a性
      5. 播種性血管内凝固
      6. 過粘調度症候群
      7. 多発性骨髄腫/マクログロプリン血症

G.消化器系

  1. 黄疸
    1. 肝前性
      1. 溶血性貧血
    2. 肝性
      1. 肝細胞障害
    3. 肝後性
      1. 胆管閉塞
    4. 急性小腸性下痢:全身症状なし
      1. 食餌性
      2. 寄生虫
      3. 原虫
      4. ごみあさり
      5. 医原性
    5. 急性小腸性下痢:全身症状あり
      1. 細菌性
        1. サルモネラ
        2. 大腸菌
        3. クロストリジウム
        4. カンピロバクター
      2. ウイルス性
        1. ジステンパー
        2. パルボ
        3. コロナ
      3. 毒素
      4. 出血性胃腸炎
      5. 急性膵炎
    6. 慢性小腸性下痢
      1. 小腸寵患
        1. 炎症性
          1. 好酸球性腸炎
          2. リンパ球プラズマ細胞性腸炎
          3. 肉芽腫性腸炎
        2. 腫瘍性
          1. リンパ腫
          2. 小腸癌
        3. 食餌性
          1. グルテン腸症
          2. ラクトース不耐
        4. 感染性
          1. 細菌異常増殖
          2. 抗生物質医原性
          3. ヒストプラズマ症
          4. ジアルジア
          5. 構造的
            1. 腸閉塞
            2. リンパ管拡張症
          6. 膵外分泌疾患
            1. 再発性膵炎に続発
            2. 若年性腺房萎縮(G.シェパード)
            3. 特発性
          7. その他
            1. 肝胆道系疾患
            2. 甲状腺識能亢進症(猫)
          8. 急性大腸性下痢
            1. 鞭虫
            2. 大腸炎
            3. 細菌性大腸炎.
          9. 慢性大腸性下痢
            1. 鞭虫
            2. 好酸球性大腸炎
            3. 潰蕩性大腸炎
            4. ヒストプラズマ症
            5. プロトセカ症
            6. ポリープ
            7. 腫瘍
            8. 腸重責,盲腸反転
            9. アレルギー性大腸炎
            10. 異物
            11. 大腸炎
          10. 便秘
            1. 食事性
              1. 異物
              2. 線維不足
            2. 環境
              1. 運動不足
              2. 排便時間や場所の問題
            3. 大腸の閉塞
              1. 内腔から
                1. 異物
                2. 腫瘍
                3. 会陰ヘルニア
              2. 外側から
                1. 骨盤骨折
                2. 前立腺腫大
                3. 骨盤腔内腫瘍
            4. 神経学的疾患
              1. L4・S3疾患
              2. 両側性骨盤神経損傷
              3. 巨大結腸
            5. 直腸周囲の問題
              1. 肛門嚢炎
              2. 膿瘍
              3. 瘻管
              4. 肛門狭窄
              5. 直腸異物
            6. 代謝/内分泌疾患
              1. 甲状腺機能低下症
              2. 上皮小体機能冗進症
              3. 発熱
              4. 消耗性疾患
            7. 薬物性
              1. 抗コリン作動薬
              2. 抗ヒスタミン薬
              3. 抗癲癇薬
          11. 慢性嘔吐
            1. 消化器系,腹部臓器
              1. 反射性
                1. 胃炎
                2. 胃癌
                3. 十二指腸潰蕩
                4. 腸炎
                5. 肝炎
                6. 醇炎
                7. 腎炎
                8. 腹膜炎
                9. 咽頭炎,扇桃炎
                10. 子宮筋層炎
              2. 閉塞性
                1. 胃幽門部閉塞,異物
                2. 小腸閉塞
                3. 上部または下部
                4. 腔内,外側
          12. 全身性疾患
            1. 急性感染
            2. 欝血性心不全
            3. 胃以外の悪性腫蕩
            4. 体液電解質異常
          13. 内分泌鹿患
            1. 副腎皮質機能低下症
            2. 糖尿病
            3. 妊娠,子宮蓄膿症
          14. 神経疾患
            1. 腫瘍
            2. 感染,炎症
            3. 水頭症
            4. 前庭疾患
          15. 薬物・中毒物質
            1. アポモルフィネ,モルフイネ
            2. 硫酸銅
            3. ジギタリス
          16. 心理性,痛み,創傷
  2. 腹痛の部位特定
    1. 腹痛と間違えやすい痛みを最初に除外
      1. 胸膜炎
      2. 劇症の肺炎
      3. 脊髄と周囲の痛み
      4. 多発性関節炎
      5. 筋炎
      6. 血管炎
      7. 不安
    2. 腹痛の部位
      1. 頭背側
      2. 頭腹側
      3. 副腎
      4. 腎臓
      5. 肝臓
      6. リンパ節
      7. 卵巣
      8. 牌臓
      9. 停留睾丸
    3. 頭腹側
      1. 胆嚢
      2. 肝臓
      3. 障臓
      4. 牌臓
    4. 腹部中央
      1. 腎臓
      2. リンパ節
      3. 卵巣(猫)
      4. 牌臓
      5. 滞留宰丸
      6. 子宮
    5. 尾側
      1. 大腸
      2. リンノt宣告
      3. 前立腺
      4. 滞留皐丸
      5. 腸脱
      6. 子宮
  3. 腹痛
    1. 膵臓
      1. 急性膵炎
      2. 腫瘍
      1. 胃拡張
      2. 胃捻転
      3. 胃炎
      4. 胃潰瘍
      5. 異物
      6. 毒素
      7. 腫瘍
    2. 小腸
      1. 感染
      2. 異物
      3. 寄生虫
      4. 重積
      5. 腫瘍
      6. 毒素
      7. 捻転
    3. 腹痛
      1. 大腸
        1. 炎症
        2. 寄生虫
        3. 閉塞
        4. 腫事
        5. 異物
      2. 肝臓
        1. 特発性
        2. 感染
        3. 欝血
        4. 腫癌
        5. 創傷
      3. 脾臓
        1. 腫瘍
        2. 感染
        3. 捻転
      4. 腎臓・尿管
      5. 感染
      6. 急性腎不全
        1. 毒素
        2. 閉塞
        3. 血管性
        4. 創傷性
      7. 膀胱
        1. 感染
        2. 結石
        3. 腫瘍
        4. 炎症
      8. 卵巣・子宮
        1. 子宮蓄膿症
        2. 子宮内膜炎
        3. 肉芽腫・
        4. 腫瘍
      9. 暴丸
        1. 腫瘍
        2. 捻転
        3. 膿瘍
        4. 肉芽腫
      10. 前立腺
        1. 感染
        2. 腫瘍
        3. のう胞
        4. 腫瘍
      11. まれな原因
  4. 排尿困難(顔尿の原因もこれに準じる)
    1. 感染
      1. 細菌性跨脱炎
      2. 尿道炎
      3. 細菌性前立腺炎
      4. 前立腺膿蕗
      5. 腫炎
    2. 結石
      1. 膀胱内
      2. 尿道
    3. 腫瘍
      1. 腫瘍
        1. 移行上皮癌
        2. 横紋筋腫または肉腫
      2. 前立腺
        1. 前立腺癌
        2. 移行上皮癌
        3. 扇平上皮癌
      3. 尿道
        1. 移行上皮癌
        2. 可移植性性器肉腫
      4. 腫・ペニス
        1. 可移植性性器肉腫
        2. 線維腫
        3. 肉腫
    4. 創傷
      1. 膀胱破裂
      2. 尿道狭窄
    5. 炎症
      1. 前立腺過形成
      2. FUS
    6. 神経性
  5. 赤色尿
    1. 原路系における出血
      1. 感染
      2. 腫事
  6. 創傷
  7. ミオグロピン尿
  8. 失禁
    1. 神経性
      1. 大脳病変
      2. 脳幹病変
      3. 脊髄病変
    2. 非神経性
      1. 膀胱膨満あり
        1. 尿道閉塞
        2. 勝脱頚の腫瘍
        3. 利尿筋尿道不協調
      2. 蹄肱膨満なし
        1. 尿道機能不全
        2. 異所性尿管
        3. 腸脱頚の腫癌
        4. 尿膜管開存症
        5. 膀胱容積の減少
  9. 無尿
    1. 無尿性腎不全
      1. 急性腎不全
        1. 腎前性
        2. 腎性
        3. 腎後性
      2. 慢性腎不全の末期
    2. 膀胱破裂
    3. 尿路閉塞
  10. 発作
    1. 変性性疾患
      1. 貯蔵病
    2. 代謝性疾患
      1. 低血糖
      2. 低Ca血症
      3. 腎不全
      4. 肝不全
    3. 腫瘍性
      1. 脳腫瘍
    4. 栄養障害
      1. チアミン欠乏
      2. 寄生虫感染
    5. 特発性
      1. 炎症性疾患
        1. ウイルス脳炎
          1. ジステンパー
          2. 狂犬病
          3. 猫伝染性腹膜炎
        2. 細菌
        3. 原虫
          1. トキソプラズマ
    6. 中毒
      1. 有機リン
      2. 有機塩素
      3. ストリキニーネ
      4. テタヌス毒素
    7. 創傷
      1. 頭部外儲
      2. 外傷後(手術後数週から数カ月)
    8. 血管性
      1. 梗塞
      2. 不整脈
  11. 昏睡
    1. 両側性の調漫性対話疾患
    2. 代謝性または中毒性の脳症
    3. 中脳橋の圧迫(テントヘルニア)
    4. 中脳橋の破壊(出血)
  12. シンコピー
    1. 大脳循環の低下
      1. 血栓
      2. 動脈硬化
      3. 腫瘍
      4. 創傷
    2. 代謝性
      1. 酸素不足
        1. 肺機能不全
        2. 貧血
        3. ヘモグロピン異常
      2. 血糖値低下
        1. インスリン過剰
        2. インスリン分泌腫審
        3. グリコーゲン貯蔵病
        4. トイ種,子犬の低血糖
  13. 大球性低色素性貧血(再生性RPh2)
  14. 正球性正色素性貧血(非再生d性RPI2)
  15. 小球性低(正)色素性貧血(非再生性RPI2)
  16. 大球性正色素性(非再生性RPI2)貧血(猫)
  17. PCV上昇
  18. 好中球増加症
    1. 生理的
      1. 筋肉運動の充進
      2. 血圧上昇
      3. ストレス
      4. グルココルチコイド投与
      5. 病的
      6. クツシング症候群(本来は病的だが機構的には生理的)
    2. 腫瘍性
      1. 炎症(とくに局所性,慢性)
    3. 骨髄の増殖性疾患
  19. リンパ球増加症
    1. 生理的(特に猫)
    2. 慢性炎症
    3. リンパ性白血病
    4. リンパ腫(ステージV)
    5. FeLV感染
  20. 単球増加症
    1. ストレス
    2. 慢性炎症
    3. 体内出血性疾患
    4. 持続性好中球減少症
    5. 好中球機能障害
    6. 肉芽腫性疾患
  21. 好塩基球増加症
    1. 慢性炎症
    2. 粘膜,皮膚の炎症
    3. 慢性高脂血症
    4. クッシング症候群
    5. 甲状腺機能低下症
    6. 好酸球増加症
    7. 肥満細胞腫(全身性,肺転移)
  22. 好酸球増加症
    1. 即時型過敏症(アトピーではふつう増加せず)
    2. 寄生虫靖
      1. 消化器一鈎虫,回虫,鞭虫
      2. 肺一肺虫
      3. 循環器一糸状虫
      4. 皮膚ーノミ,デモデックス
    3. 好酸球増多症候群(悪性)
      1. 好酸球性胃腸炎
      2. 好酸球増加を伴う肺浸潤(PIE)
      3. 好酸球性筋炎
    4. 猫の皮膚疾患
      1. 好酸球肉芽腫群
      2. 粟粒性皮膚炎
    5. リンパ腫
      1. 肥満細胞腫
      2. その他
        1. 発情
        2. 好酸球性白血病
        3. 自己免疫疾患
  23. リンパ球減少症
    1. グルココルチコイドー循環からの消失
      1. 内因性ークッシング,ストレス
      2. 外因性一投薬
    2. 消耗性疾患
      1. 慢性感染症
      2. 腫瘍転移
      3. 腎不全
      4. アミロイドーシス
    3. 消費亢進
      1. 乳ぴ吸引
      2. 腸リンパ管拡張症
    4. 破壊
      1. 犬ジステンパー
      2. ネコ白血病ウイルス
      3. ネコ免疫不全ウイルス
      4. 豚コレラ
      5. 犬伝染性肝炎
      6. グルココルチコイドー破壊あり
      7. 放射線
      8. 免疫抑制剤
    5. 生産減少
      1. 化学療法
      2. 先天性T細胞欠損症
      3. ネコ白血病ウイルス
      4. ネコ免疫不全ウイルス
  24. 好酸球減少症
    1. グルココルチコイド
    2. 内因性ークツシング,ストレス
    3. 外因性一投薬
  25. 好中球減少症
    1. 消費亢進
      1. 過急性細菌感染
      2. 蜂窩織炎
      3. 誤嚥性肺炎
      4. 腹膜炎
      5. 急性ウイルス感染
      6. エンドトキシン(分布異常)
    2. 生産の減少.
      1. 感染性
        1. 汎白血球減少症
        2. 犬パルポウイルス
        3. Ehrichia canis
        4. ネコ白血病ウイルス
      2. 化学薬品等
        1. 真菌毒素
        2. エストロジェン
        3. 抗生物質
          1. クロラムフェニコール
          2. ストレプトマイシン
          3. ペニシリン
        4. 抗真菌薬
          1. グリセオフルピン
        5. 鎮痛薬
          1. アスピリン
          2. フェナセチン
          3. フェニルプタゾン
          4. アンチピリン
        6. 抗ヒスタミン薬
          1. ピリベンザミン
        7. 抗てんかん薬
          1. プリミドン
          2. デイランチン
        8. 抗甲状腺薬
          1. チオウラシル
        9. 細胞障害性薬物
          1. サイクロフォスファマイド
          2. 6-メルカプトプリン
          3. 遺伝性
          4. 塩酸ドキソルピシン
        10. 金属
          1. タリウム
          2. 水銀
          3. 枇素
        11. 遺伝性
          1. 周期性造血
          2. 骨髄
  26. 血小板減少症
    1. 生産の減少
      1. 遺伝性
      2. 後天性
        1. 薬物中毒
        2. マイコトキシン中毒
        3. エストロジ、エン中毒(セルトリ細胞腫など)
        4. X線障害
        5. ウイルス感染
        6. リケッチャ・原虫感染
        7. ピタミンB12,葉酸欠乏
        8. 尿毒蛮
        9. 骨髄癖(白血病)
        10. 骨髄線維症
        11. 再生不良性貧血
        12. 激しい鉄欠乏
    2. 破壊・消費の充進
      1. 免疫介在性
        1. 自己免疫疾患,他の免疫疾患との複合
        2. 薬物,感染,その他を含む
      2. 非免疫学的破壊
        1. アナフイラキシー
        2. 播種性血管内凝固
        3. 微小血管障害
        4. 急性感染
        5. エンドトキシン
      3. 先天性血小板構造障害
    3. 分布の異常
      1. 牌腫
      2. 高体温
      3. 門脈高血圧
    4. 体外への喪失
      1. 大出血
      2. 潟血
  27. 血小板増加症
    1. 反応性
      1. 腫傷性
      2. 牌摘出
      3. 急性出血
      4. 創傷
      5. 骨折
      6. 慢性感染症
      7. 悪性腫鋳
      8. 鉄欠乏
      9. ピンクリスチン投与
      10. 糖尿病
    2. 腫瘍性
      1. 巨核芽球性白血病
  28. 低アルブミン血症
    1. 産生の低下
      1. 肝不全
      2. 吸収不良
      3. 消化不良
      4. 飢餓
      5. 高γグロプリン血症
    2. 喪失
      1. 出血
      2. 蛋白喪失性腸症
      3. 広範な皮膚の浸出性病変
      4. 腎性喪失(糸球体腎炎,アミロイド症)
      5. 敗血症(異化充進)
    3. 隔離
      1. 腹水・胸水の貯留
      2. 血管炎
    4. 希釈
      1. 過剰輸液
  29. Alb, Globの値からの鑑別診断
    1. TP上昇
      1. Alb増加+Glob正常または増加
        1. 脱水
        2. 高脂血症
      2. Alb正常または減少
        1. Glob増加
          1. ポリクローナルガンモパチー
            1. 抗原刺激,感染
          2. モノクローナルガンモパチー
            1. 多発性骨髄腫
            2. エリヒア症
  30. TP正常
    1. Alb正常
      1. Glob減少
        1. 初乳摂取不足
        2. 免疫不全
      2. Alb減少
        1. Glob増加
          1. ポリクローナJレガンモパチー
            1. 抗原刺激,感染
          2. モノクローナルガンモパチー
            1. 多発性骨髄腫
            2. リンパ腫
          3. Glob正常
            1. 肝不全
            2. 吸収・消化不良
            3. 腎からの授失
    2. TP低下
      1. Alb正常
        1. Glob減少
          1. 免疫不全
          2. 初乳摂取不足
        2. 幼若動物(4カ月齢)
      2. Alb減少
      3. Glob正常(AlG比低下)
      4. 腎からの喪失
      5. 蛋白聾失性腸症
      6. 産生の減少
        1. 肝不全
        2. 飢餓
      7. Glob減少一(AlG比正常)
        1. 出血
        2. 過剰輸液
        3. 蛋白喪失性腸症
  31. BUNの増加
    1. 腎機能(GFR)低下
      1. 腎前性→血流の低下
      2. 腎性→腎組織障害
      3. 腎後性→尿路閉塞,破裂
    2. 腎以外の原因
      1. 食後
      2. 高蛋白食
      3. 消化管内出血
      4. 組織異化充進(飢餓,発熱, ステロイド,筋肉損傷, テトラサイクリン)
  32. BUNの減少
    1. 生産の減少
      1. 肝不全
        1. PSS,肝硬変
      2. 蛋白制限食
    2. 排池の増加
      1. 多飲多尿(副腎皮質機能充進症,糖尿病など)
      2. 水過剰
      3. 妊娠末期
  33. BUN ↑, Cre→
    1. 腎前性窒素血症初期
    2. BUNの誤りの高値(生産の増加)
      1. 食後
      2. 高蛋白食
      3. 消化桂内出血
      4. 組織異化充進
        1. 飢餓状態, 発熱, ステロイド, 筋肉損傷, テトラサイクリン
    3. Creの誤りの低値→筋の減少(悪液質)
  34. Cre↑, BUN→
    1. 腎疾患
    2. BUNの誤りの低値
      1. 肝不全, PUIPD,低蛋白食
    3. Creの誤りの高値
      1. 筋炎,調理肉食
  35. Creの上昇
    1. GFRの減少
    2. 腎前性,腎性,腎後性
    3. アーチファクト
    4. 溶血,高脂血症
    5. 薬物(アスコルビン酸 グルコースなど)
  36. Creの減少(臨床的に重要なものはない)
    1. 筋肉の減少
    2. 妊娠
    3. アーチファクト
      1. TBil> 1O mg/d l
  37. ALTの上昇
    1. 肝細胞壊死
    2. または肝細胞膜透過性充進
      1. 低酸素症
      2. ALP上昇
      3. 肝細胞壊死
      4. 肝血液潅流の低下
      5. 急性陣炎
      6. 創傷
      7. 腫蕩
      8. 犬伝染性肝炎
      9. 敗血症
      10. 肝硬変
      11. 薬物a性
      12. 胆管肝炎
  38. ALP上昇
    1. グルココルチコイド誘発アイソエンザイム(犬)
      1. ストレス,副腎皮質機能充進症,グルココルチコイド投与
    2. 骨の成長期
    3. 胆汁欝滞,胆管炎
    4. 抗痘撃薬誘発アイソエンザイム
    5. パルピタール酸投与
    6. 腫事(骨肉腫,乳腺視合腫事など)
  39. Glu上昇
    1. 医原性
      1. 糖尿病
      2. ぶどう糖
      3. グルココルチコイド
      4. プロジェステロン
    2. ストレス
    3. プロジェステロン過剰
    4. 成長ホルモン過剰(先端巨大症)
    5. 副腎皮質機能尤進症
    6. クロム親也細胞腫(副腎髄質の腫蕩)
  40. Glu減少
    1. 測定エラー
    2. 医原性(インスリン)
    3. 肝不全
    4. 敗血産
    5. トイ種の新生子低血糖
    6. 狩猟犬の低血糖
    7. 副腎皮質機能低下症
    8. 飢餓
    9. 腫事(インスリノーマ,肝癌など)
    10. グリコーゲン貯蔵病
  41. TCho上昇
    1. 食餌’性
    2. クッシング症候群
    3. 甲状腺機能低下症
    4. 糖尿病
    5. 胆汁欝滞
    6. 急性醇炎
    7. ネフローゼ症候群
    8. 遺伝性(シュナウザ-)
  42. Amy上昇
    1. 降炎,勝組織壊死,腫事
    2. 膳管閉塞
    3. 腎疾患
    4. 前立腺炎
    5. 小腸炎
    6. 糖尿病性グトアシド}シス
    7. 肝癌
  43. Lip上昇
    1. 膵炎、膵組織壊死、腫瘍
    2. 腎疾患
  44. CKの上昇
    1. 筋肉損傷
    2. 筋炎
    3. 栄養性,変性性筋痕患
    4. 心筋梗塞
  45. LDHの上昇
    1. アーチファクト(溶血,分離遅延)
    2. 肝,腎,筋肉,その他の細施壊死
    3. 腫瘍
  46. Ca上昇
    1. リンパ腫
    2. 雌犬の紅門嚢腺癌
    3. 肉芽腫性疾患
    4. 腎不全
    5. 上皮小体機能克進症
    6. 血液謹縮
    7. ビタミンD遁剰症
    8. 骨吸収
    9. アジゾン病
    10. 先天性甲状腺機能低下症
  47. Ca低下
    1. 低Alb血症
    2. 腎不全
    3. 子細
    4. 急性膳炎
    5. エチレングリコ}ル中毒
    6. 食餌性欠乏
    7. Ca,ピタミンD吸収不良
    8. 上皮小体機能低下症
    9. 骨へのCa沈着充進
    10. 高P血症
    11. 低Mg血症
    12. EDTAの影響
  48. Pの上昇
  49. アーチファクト
    1. 分離遅延-RBCからの脱出
    2. 溶血
  50. 幼若動物
  51. 腎不全
  52. 食餌性
  53. 医原性
    1. ピタミンD過剰症
    2. リン過剰の製剤
  54. 上皮小体機能低下症
  55. 組織損傷または壊死
  56. 骨吸収
  57. 食欲不振,晦吐動物での特発性
  58. Pの低下
    1. 食餌’性
      1. 食餌成分
      2. 吸収不良
    2. 原発性上皮小体機能充進症
    3. 高インスリン
      1. 医原性
      2. インスリノーマ
    4. 糖尿病
    5. ビタミンD欠乏症
    6. 細施内への移動
    7. グルコース投与
    8. アルカロ』シス
    9. 子欄
    10. 高カルシトニン
  59. K上昇
    1. アーティファクト
      1. EDTA.2K
      2. カテーテル汚染
      3. 材料放置(脱水)
      4. 激しい溶血・高Na(ドライ)
      5. 白血球(>20万)・血小板増加わ100万)
      6. 秋田犬赤血球溶血
      7. 採血直前の識しい運動
    2. 摂取過剰(まれ)
    3. 医原性(KClの過剰投与)。
    4. 排世低下
      1. 無尿・乏尿
      2. 尿路系破裂
      3. 副腎皮質機能低下症
      4. 腎髄質障害
    5. 細胞外への移動
      1. ミネラルアシドーシス(高Clあり)
      2. 組織の広範な破壊
      3. 血難高浸透圧(高血糖)
  60. K低下
    1. アーテイファクト
      1. 高脂血症(乳ぴ)
      2. 高蛋白血症(>11g/dl)
      3. カテーテル汚染
      4. 白血球増加と血清分離遅延
      5. 高BUN(115mg/dl) (ドライ)
      6. 高血糖(>1000mg/dl) (ドライ)
    2. の喪失
      1. 嘔吐
      2. 下痢
      3. 腎からの喪失(猫の腎不全)
      4. 尿細管アシドーシス(まれ)
      5. ミネラルコルチコイド過剰
        1. アルドステロン過剰症(まれ)
        2. .副腎皮質機能充進症
    3. Kの細胞内移動
      1. 急性アルカローシス
        1. 呼吸’性
        2. 重炭酸塩投与
      2. 低体温
    4. 希釈
    5. 摂取低下(まれ)
    6. 医原性
      1. 重炭酸塩投与
      2. インスリン投与
      3. 輪液による希釈
      4. 利尿薬投与
  61. Na低下
    1. アーテイファクト
    2. 水過剰
      1. 高脂血症(乳ぴ)
      2. 高蛋白血症(11g/dl)
      3. カテーテル汚染
    3. 飲水過剰
      1. 電解質を含まない輸液
      2. 循環血液量低下
        1. ネフローゼ症候群
        2. 右心不全
        3. 肝硬変(腹水)
      3. ADH分泌
        1. 近位尿細管での水再吸収増加
        2. 速位原細管からの水排世低下
      4. ADH異常分泌(SIADH)
        1. 特括性
        2. 中枢神経系疾患
        3. 肺疾患
    4. Naまたは水の移動
      1. 高K;細施内へのNa移動
      2. 血紫浸透圧上昇;細胞から水が出る
    5. Na喪失過剰
      1. 以下の場合にNaを含まない輸液
        1. 多尿(とくに浸透圧利尿)
        2. 寝吐(とくに胃性唖吐) ,下痢
      2. 副腎皮質機能低下症
        1. ミネラルコルチコイド不足,原中へのNa排世増加
    6. Na摂取不足(まれ)
  62. Na上昇
    1. アーチファクト
      1. カテーテル汚染
      2. 材料放置(脱水)
    2. 水喪失(水補給なしに水だけ喪失)
      1. 不感蒸池
        1. 昏睡
        2. 高体温
        3. 飲水不足
      2. 腎からの喪失
        1. 尿崩症
        2. 浸透圧利尿
        3. 糖尿病
      3. 腸からの喪失
        1. 浸透圧性篤下薬
    3. Na蓄積
      1. 高アjレドステロン(まれ)
    4. Na摂取過剰
    5. 医原性
      1. ミネラJレコルチコイド
      2. 水なしの濃厚飼料
      3. Naを含む輸複
      4. 水補給なしの浸透圧利尿
  63. Cl低下
    1. アーテイファクト
      1. 低値
        1. 高脂血症
        2. 高蛋白血症
        3. 溶血(RBC中の水による希釈)
      2. Na喪失と同様の原因
        1. 骨性幅吐
        2. 副腎皮質機能低下症
        3. 利尿薬投与
    2. Cl上昇
      1. アーテイファクト
        1. 激しい運動
        2. Hb
        3. Bil
      2. 高Naと同様の原因
      3. 脱水
      4. 高Cl性代甜’性アシド}シス
      5. Cl過剰摂取
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