コード
曲は音程という縦のラインと、リズムという横のラインの織物。
音程調が土台にあり、その上にコードが並べられ、さらにそのコードの上で和音構成音と非和声音が組み立てられるというフォーマットになっている。
目次
トライアド
メジャー・トライアド 1,3,5
マイナー・トライアド 1,b3,5
ディミニッシュ・トライアド 1,b3,b5
オーギュメント・トライアド 1,3,#5
セブンスはテンションに含めない4和音
メジャーセブン 1,3,5,7
セブン 1,3,5,b7
マイナーメジャーセブン 1,b3,5,7
ディミニッシュセブン 1,b3,b5,b7
dim7(ディミニッシュセブン)は7度を付けて弾く場合が多いためセブンスが入っていても「7」を取って「dim」と省略されて表記することが多い
オーギュメントメジャーセブン 1,3,#5,b7
テンション(ノンコード)
♯や♭が付かない9、11、13はナチュラル・テンション
9=2 add9はトライアド+9,(9)はセブンスコードに+9
- サウンドの特徴(以下)に合わせて「アドナインス」か「ナインス」を選択する。
- アドナインス:3和音(はっきりした明暗)+9thの音(浮遊感)
- ナインス:4和音(やわらかい明暗、おしゃれ感)+9thの音(浮遊感)
11=4
13=6
♯や♭が付く♯9、♭9、♯11、♭13はオルタード・テンション
sus4(サス・フォー) 浮遊感が漂う響き 1,4,5
分数コード
分母にベース音分子にコード
ハーモニーに深みを与えたり、曲の雰囲気を変えたりできたりと、とても奥が深いコード。
転回形とはコードトーンのいずれかをベース音にし、残りの音を上に積んだもの。
分数コードの1つ・転回形は、コードの雰囲気や機能を保ちつつ、響き方を少しだけ変えたい場面に便利。
テンションコードを省略したいとき「Cmaj9(構成:C・E・G・B・D)」といったコードも、オンコードに変換すれば「Em7/C」とスッキリ。
はすべてsus4系で、「GonA=A7sus4」「FonG=G7sus4」「B♭onC=C7sus4」「ConD=D7sus4」「D♭onE♭=E♭7sus4」
コードの属性
コードはトニック、ドミナント、サブドミナントの3種類に分類される。
トニック Ⅰ、Ⅲ、Ⅵ 安定感のあるコード
ドミナント Ⅴ、Ⅶ 不安定なコードで、安定感のあるトニック・コードに動いて落ち着こうとします「解決する」。この動きをドミナント・モーション
サブドミナント Ⅱ、Ⅳ トニック・コードに穏やかに落ち着こうとする働きをします。
CAGEDシステム
オープンコードのCAGEDの指板状のルートと度数を覚える。C→A→G→E→D→C→…という順番で、5つのブロックが重なりながら繋がっているのがわかる。
どのブロックで弾いているのか意識しながらローポジションからハイポジションを弾くと指板状のスケールがわかりやすくなる。
6弦ルートなら、G,E,
5弦ルードなら、C,A,
4弦ルートなら、D
各コード・シェイプはスケールとアルペジオのシェイプに対応し、指板全体でソロに適した音を見つけることができる。
各ブロックのスケール、コード構成音を視覚化することで、スケールやアルペジオをソロにシームレスに組み込むことができるようになる
テンションコード
コードにノンコードトーンを付け加えたコード
M7(9)
M7(♯11)
M7(13)
m7(9)
m7(9)
7(9)
7(♭9)
7(♯9)
7(♯11)
7(13)
7(♭13)
代理コード
Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ(トニック・サブドミナント・ドミナント)の構成音や響きが似て代わりになるコード
トニック・コードⅠ、Ⅰ△7の代理コードは、Ⅲm7・Ⅵm7
ドミナント・コードⅤ7の代理コードは、Ⅶm7♭5、Ⅶdim7
サブドミナント・コードⅣ△7の代理コードは、Ⅱm7
裏コード
裏コードはドミナントセブンの代理として使う。浮遊感が特徴の音なのでジャズと相性が良い
終止感の薄いコードなので、裏コードのあとにトニックコードを続けることで、音の流れをきれいに終わらせることができる
トライトーン
ファ・シ間のように増4度の音程を指す。全音3つという意味でトライトーンと呼ばれ、人間が特に不安定と感じる音程
ドミナントモーション
不安定なG7からCへ進行することを「解決する」といい、このようなコード進行をドミナントモーションと呼びます。
Cycle of 5th
右回りだと完全五度(#が1個ずつ増える)、左回り(bが1個ずつ増える)だと完全四度上行のサイクル(循環)
この図の便利なところは
対角線が裏コード
#、bの数がわかる
コード進行パターンがわかる
覚え方「五度会えば、ふらっと五度会えば」(C)GoDoAEBabGoDoAEBa(F)
対角線に裏コード
裏コード
C Gb
G Db
D Ab
A Eb
E Bb
B F
F#/Gb C
コード進行
Ⅱ₋Ⅴ-Ⅰ
FLY ME TO THE MOON
イントロは、けつ八
[A]
[Am7 / Dm7 / G7 / Cmaj7 C7 / Fmaj7 / Bm7(b5) / E7 / Am7 A7 ]
Ⅵm7-Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰmaj7-Ⅰ7-Ⅳmaj7-Ⅶ7-Ⅲ7-Ⅵm7-Ⅵ7
[B]
[Dm7 / G7 / Cmaj7 / A7 / Dm7 / G7 / Cmaj7 / Bm7(b5) E7 ]
Ⅱ-Ⅴ7-Ⅰmaj7-Ⅲ7-Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰmaj7 – Ⅶm7(b5)- Ⅲ7
[A]
[Am7 / Dm7 / G7 / Cmaj7 C7 / Fmaj7 / Bm7(b5) / E7 / Am7 A7 ]
Ⅵm7-Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰmaj7-Ⅰ7-Ⅳmaj7-Ⅶ7-Ⅲ7-Ⅵm7-Ⅵ7
[C] けつ八
[Dm7 / D#dim (G7の裏)/「 Em7 / A7 / Dm7 / G7 / C / Bm7(b5) E7 ]
Ⅱ-Ⅴ7-Ⅰmaj7-Ⅲ7-Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰmaj7 – Ⅶm7(b5)- Ⅲ7
「 Em7 / A7 / Dm7 / G7 / C / C ]
Just the two of us
おしゃれコード進行の定番 Majとminが交互に来る
Ⅵ△7 Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅴm7 Ⅰ7
bbbb key:Ab/Fmペンタ
intro Db△7 はAb(Ⅰ)の代理コード
|Db△7 C7| Fm7 Db△7 Ab7|D△7 C7|Fm7|
|Db△7 C7#5|Fm7 Ebm7 Ab7 |Db△7 C7#5|Fm7|
Aメロ
|Db△7 C7| Fm7 Db△7 Ab7|D△7 C7|Fm7|
|Db△7 C7| Fm7 Db△7 Ab7|D△7 C7|Fm7|
Bメロ