2020.9.4 CSF防疫演習、研修会

9/4日岐阜県主催のCSF防疫演習、研修会に参加してきた。中でも、あかばね動物クリニックの伊藤先生のCSFの発生原因、拡散原因、ワクチンがなぜ遅れたのか最前線の現場で苦労された経験のなかでの私見を聞かせていただき参考になった。結局証拠がないので明確な答えは誰にもわからないが推測すると中国からの観光客や郵便物(食品)が汚染されていて野生イノシシに感染、排泄物が猫・野生動物やハエなどの昆虫から豚に感染し拡がっていった。感染豚から作ったバークたい肥や出荷豚などを運搬するトラックの移動で遠隔の養豚場に拡散。もちろん人に付着したウイルスによる拡散も否定できない。生産者、県などから国へのワクチンによる防疫嘆願も政治家のパワーで進まず、大臣が変わってやっとワクチン防疫が可能になった。教訓①国はなかなか動かない。政治力をつけよう。②中国からの観光客は激減したが、国際郵便は減っていない。輸入検疫をしっかりやろう。③初発農場が発生報告しやすい環境を整えよう(隠ぺいすることで被害が拡大する)。アフリカ豚熱は急性伝染病のイメージがあるが意外とパラパラ発生して気付きにくこともあるので要注意。野生イノシシに感染があっても農場管理、発生地域の人・動物・物の移動制限でコントロールできる(ヨーロッパ事例)ので体制を確立しなければならない。生産者と行政と獣医師が協力してレベルアップしていかなくてはならないのではないでしょうか。異常気象、人口増加で食糧難が来る可能性が高く豚肉が輸入できなくなる時代が来るかもしれない、自給の道は残さなければならない。

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