老後の金融リテラシー

 仕事リタイアして収入も減るが子育ても終わり支出も減る老人。

 残された人生を、残った資産を上手に運用し取り崩し安心な老後を暮らしたいものです。

 収入が減少し頭と身体に問題がない時期は資産の運用と取り崩しの両方コントロールしながら充実した生活を送る工夫が必要だし、頭と体が不自由になるかもしれない高齢者後期には自分で資産運用できない資産取り崩しができなくなるから介護生活を想定した工夫を今の内から考えておいた方がよさそうだ(任意後見契約、財産管理等委任契約)。

 退職金などまとまったお金が入った時資産をどう運用したらいいのか、投資経験が少ないと大いに迷ってしまう。

 年金支給額で足りない分を資産を取り崩していくことになるが、ネットで調べた情報を整理してみた。

 いくら素人が勉強しても投資のプロにはかなわないし、プロでさえ確実に先が見えているわけではなく、プロは起こった結果を分析しその知識やノウハウを売り手数料を稼ぐリスクの少ない仕事だ。

 投資の原則は、リスクを取る覚悟がないと勝ち組にはなれない。

 リスクを減らすには長期・分散・低コスト(手数料0.5%以上の高コストの投資信託はクズ)が原則

 手数料を下げるには個別株をネット証券で買うのがベスト、企業の研究しても将来株価が上がるかどうかは誰もわからない。

 小額の高配当(3%以上)個別株分散投資はゲーム感覚で面白いかもしれない。銀行利息に比べればはるかに高い。商品券を送ってくれることも多い。

 日本株、アメリカ株、先進国株、新興国株、全世界株式など、どのインデックスと連動する商品を選ぶかに関係なく、チェックするべきポイントは2つ。

  1. 手数料(信託報酬 (税込)/年)
    • 手数料は安ければ安いほどいい。
  2. ファンドの規模(純資産)
    • 規模は成長していて大きい方がいい。もし、規模がジワジワ目減りしているなら、そのインデックスファンドは何らかの理由で人気がなくなっている証拠。買うなら、人気のある商品がお勧め。

 投資信託を買うなら、米国S&P500か全世界オールカントリーがベストで手数料は約0.08%くらい(もちろんネット証券)。

 先が長い老後資金用は米国株一択だとこけた時に困るから全世界オールカントリーでリスク分散し定期取り崩し用に米国S&P500を買っておき毎年3%ずつ自動的に取り崩すマネーマシンの練習をしておくと良いそうだ。

 NISA口座で配当金を非課税で受取るには株式比例配分方式で受取ると設定しとおく必要がある。

 楽天証券口座にログインしお客様情報の確認・変更で配当金の受け取り方法で「証券口座でのお受け取り(おすすめ!NISA非課税)」にチェックがあるか確認しておく(デフォルトでこれに設定したあるようだ)

 楽天証券と楽天銀行の自動入出金するマネーブリッジも設定しておく必要がある。

 ネット証券口座ははもっておくべきだろう。NISAで運用すれば年間360万円まで合計で1800万円まで非課税枠がある。税金20%節税できるのは大きい。

 銀行預金は1千万円までしか保証されないが証券口座に1千万円以上預けても全額保証される。

 預金の性質としては法律上、銀行よりも証券会社の口座の方が安全。証券口座で管理されているお金や株式は、証券会社の財産とは別々に管理することが法律で義務付けられていて、万が一、経営破綻しても個人の資産は保護される仕組みになってる。

 銀行口座が保護されていても、もしハイパーインフレが起きてハンバーガーが1個100万円になったらどうしたらいいんだろう。

 金、不動産などの現物資産、外貨建て資産、働いて稼ぐ体力、庭で野菜作って自給自足し窮乏に耐える精神力。

 米国の貿易赤字は1兆ドル、帳尻を合わせるために米国国債を担保にした暗号通貨を発行して帳尻を合わせることができるように法律を変えた。日本の国債残高は1129兆円でGDPの260%もあるが世界中が国債発行しているので世界的にインフレは続く。

 米国の暗号通貨発行の影響が出るのは2028年くらいだそうでインフレ率は5倍になり金(GOLD)の相場が2倍になるだろうと予想するアナリストがいる。

 有事に強い金のチャートを見ると確かに最近爆上がりしている。年初来から30%上昇している。

 円安になれば輸入物価が上がり、インフレになり銀行に預けた預金は実質目減りしていく。1000円で食べれたランチが2000円になるような気がする。米国は現在でもハンバーがーが4千円、ランチでも1万円くらいになるそうだ。

 資産守るだけでなく、生きているうちに使うことも考えていかないと豊かな老後を暮らせない。

 投資はリスクをともなう、本能的な損失回避で退職金など大金が入ってもどんとリスク資産にぶち込むのはかなりの勇気がいる。といって、低利子の貯金だけでは減るばかりで先行きが心もとない。

そんな、あなたの背中を押してくれる動画を紹介する。

2000万円で老後の生活費は足りるの?驚きのマネーマシン術

ポイントをまとめてみた。

  • 株式投資は長期で見れば右肩上がり。
  • 安値で買えればラッキーだがそうでなくても長期保有すればうまくいく。
  • 元本が多いことが重要。4000万円の資金があれば楽勝
  • 資産の取り崩しを4%くらいで抑えることが一番大事
  • 毎月の生活費、年金などの収入
  • 資金が少ない人は長く働いて収入を増やす。

 ちょうど今は、史上最高の株価で今一括投資をすると株バブルがはじけて大損失を被るかもと心配になる。

 繰り返しになるが、そうは言ってもチキンハートの私は清水の舞台から飛び降りるくらいの勇気がいる。

 できそうな基本方針として300万円を現金で確保、残った資産を手数料の安いネット証券で投資する

 政策金利や経済状況で浮き沈みする株式、債券、不動産、銀行預金などリスク許容度に合わせた組み合わせた資産構成を行うのがポートフォリオ。

 未来のことは予想できても必ず当たらない。核戦争が起こるかもしれないし、大地震がくるかもしれないし、自分がいつ死ぬかもわからない。

 どちらに転んでも被害が最小限になるようリスクを分散しておく必要がある。

自己責任でポートフォリオを作ってみる。

  •  新NISAなどで毎月10万円S&P500とオルカンで積立投資(年間120万円)成長投資枠240万円を国内高配当株、国外インデックスファンドに投資。
  •  資産の20%を金、暗号資産で保有(金は今急上昇中)
  •  資産の20%を優良債権に投資。賢者の設計が面白そう。(日米欧を中心としたグローバル企業の短期売掛債権(信用格付けの高い大手輸入企業が貿易取引において支払人となる債権)に投資するファンドです。同時に、アジアの中小輸出企業の運転資金需要等に応じた高水準の金利を安定的に享受できます。)
  •  資産の20%を不動産の上場投資信託REITに投資

投資先の解説

  • お金(預金、貯金、現金)
    • 手持ちの現金、タンス貯金、銀行預金など、流動性が高く生活に不可欠ですが、インフレリスクには弱い資産です。
  • 株式(国内株式、外国株式、投資信託)
    • 個別の株式は、それが国内のものであれ海外のものであれ、長期で保有しようと考えるなら個々の企業について深い理解と洞察が求められます。また、その企業の属している業界の見通しを考える必要もあり、初心者にはハードルの高い金融商品と言えるでしょう。
    • 投資信託は、投資家から集めたお金を1つの大きな資金としてまとめ、株式や債券などに幅広く分散して投資・運用する金融商品です。なかでも市場の動きと連動するインデックスファンドと呼ばれる投資信託は、国内外の株式にバランス良く投資できる商品も多く、長期の資産運用に向いています。
  • 債券(国内債券、外国債券、投資信託)
    • 債券とは、国や地方公共団体、企業などが必要な資金を調達するため、投資家からお金を借りる際に発行する証券(有価証券)のこと。国が発行する国債、地方公共団体が発行する地方債、企業が発行する社債などがあります。
    • 債券を保有する投資家は、定期的に利率分の利子を受け取り、満期日(償還日)を迎えると額面金額である償還金および利子を受け取ることができます。
    • こちらも実際に投資をする場合には多くの国内外の債券を対象とした投資信託を利用することをおススメします。
  • 不動産
    • 都圏で暮らしている人が自宅を買うとなれば、住宅ローンを組み、数千万円の物件を購入するわけです。金融資産だけで数千万円持っている人は少ないかもしれません。ですから、不動産は一般的な家計にとって一番大きな運用資産でもあります。資産運用を考えるとき、欠くことのできない重要な要素です。
  • FX(外貨建て預金)
    • FXは、「Foreign Exchange」の略称で、「外国為替証拠金取引」のこと。ただ、トレードを行っている状態ではアセットには分類されません。FXの口座に外貨を持っているのであれば、それは外貨建ての預金と同じですから、運用資産の1つとなります。
  • その他
    • ビットコインなどの暗号通貨、金などの貴金属、美術品など。

まとめ

  •  投資の世界は素人にはわからないことばかり。
  •  安値で買って高値で売り抜けるのは素人は無理、リスク許容度に見合った投資をしたらほったらかして値上がりを待つしかない。
  •  リタイア後に本当に大事なのは、お金ではなく、自分の居場所があること。
  •  友達や家族がいて、生きがいのあることができる。そんな風に生活が充実して幸せな老後を送りたいもんです。