皮膚のふしぎ/椛島健治

椛島健治先生:1970年生、京都大学大学院医学研究科・医学部皮膚科学教授。

 アトピー性皮膚炎の治療薬JAK阻害薬の外用薬を世界初で開発された皮膚科の第一人者。この本(amazonアトピー性皮膚炎カテゴリーベストセラー1位)は一般人むけに皮膚病をわかりやすく解説しているのでお勧めです。

 皮膚がなければ、紫外線、細菌などの微生物、薬物など外界の脅威にさらされ、さらに水分蒸発脱水であっというまに死んでしまう。

 皮膚は客観的に目で観察できる人の最大の臓器(体重の16%)で外敵をはねのける強力なバリアでありかつ免疫器官。

 外界と接するのは皮膚と消化管だけ、外来抗原を極力排除する皮膚免疫と外来異物(食物・栄養摂取)に寛容な腸内免疫は不明な相互関係があるなどなど。

 学術的な面白さは、別にまとめるとして、番外編 研究者になるための体験的・人生ガイド 書いてある「努力すること、天然をみつめること(バイアスをかけない)、人生でなにが一番大切なのかを明確にして Noと言える勇気 を持つこと」が一流の科学者には必要なんだなと思いましたね。

かゆみとIL-31

皮膚と言うバリア

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