緑内障
眼房水は毛様体で生成される。眼房水は、後房から瞳孔を通って前房に、大部分は隅角から強膜内の静脈叢へと流出する。
犬・猫の緑内障は、そのほとんどが流出経路の閉塞もしくは狭窄によって起こる眼圧上昇による。
閉塞隅角緑内障
虹彩と周辺角膜の接触により房水が締結齢話欄司から排出されない緑内障。解剖学的に隅角が狭い。
隅角は正常であるが癒着、炎症、腫瘍などにより閉塞しておこる。
続発性閉塞隅角緑内障
ブドウ膜炎や腫瘍による隅角閉塞により発症する。
急性症状
元気消失、食欲不振 ・眼をこする、眼を細くする、疼痛(頭を触ると怒る)
結膜充血、上強膜の充血) ・羞明・流涙・瞬膜突出・眼瞼痙攣
散瞳、(虹彩不動)・広汎性角膜浮腫・眼圧上昇30mHg<
慢性緑内障の症伏
牛眼 ・上強膜の血管怒張 ・角膜の線状痕・虹彩の変性 ・水晶体脱臼・視神経萎縮・.網膜萎縮
眼圧・目の傷みは診断の重要なポイント

緑内障の治療方針
視覚回復が望める眼は、内科的、あるいは外科的あらゆる治療を試みる。
- 点眼用炭酸脱水酵素阻害薬 トルソプト
- プロスタグランジン関連薬 キサラタン
- 交換神経β遮断薬 チモロール
これらの薬剤は、眼圧下降作用が強い、作用時間が長いので点眼回数が少なくてすむ、副作用が少ないなどの今までにない利点がある。
視覚回復が望めない眼は、疼痛を取り除くことと、生涯にわたって継続しなければならない緑内陪台療を終えるための処置
ゲンタマイシンの硝子体内注射、角膜輪部から5mm下がったところ27G、25mg/head,1か月で小さくなる。
眼球摘出。
参考事項
柴犬は緑内障になりやすい SRBD1(緑内障感受性遺伝子)