猫の慢性腎不全を予防する薬剤の開発

獣医

2023-01-30の中日新聞に猫の慢性腎不全の画期的な治療方法が出来そうというコラムがあり、興味深く読ませていただきました。AIMという老廃物に目印をつけるタンパク質が猫には先天的に少なく目印を手掛かりにマクロファージが貪食除去が出来ないため老廃物がたまり腎臓のフィルターを目詰まりさせ腎機能を低下させ慢性腎不全の原因となっているとのことです。

このAIMは健康時にはIgMに結合することで、不活性状態になっていますが、体の中に細胞の死骸や形が崩れたタンパク質、死んだ細胞から放出される炎症を惹起する分子、重合したタンパク質など、そのまま体内に放置されると様々な病気の原因になるような「ゴミ」がたまってきますと、AIMはIgMから離れ、こうしたゴミと結合します。このゴミに結合したAIMが目印となって、マクロファージを始めとした、ものを食べる細胞(貪食細胞)が、AIMごとゴミを食べて掃除します。

足りない分のAIMを補充することによってゴミは減り、病気の発症は防ぎ進行を止めることが期待されますし、これまで腎臓病、脳梗塞、腹膜炎、肝臓がん、肥満や脂肪肝など様々な病気を、AIMによって予防・治療できることを証明されたそうです。

しかもAIMを活性化する天然成分を見出し、現在それを人間用のサプリメントとして開発を進めているということなのでサプリメント飲むだけで予防できるようになるといいですよね。

このAIMを発見した研究者は企業からの援助が打ち切られたため愛猫家たちの寄付金を集め研究所を設立し臨床試験段階に入っているといいます。いずれ人間にも実用化できるようになれば画期的な薬となりますよね。今までにも前評判が良かったけど使ってみるとイマイチの経験があるので期待しすぎは禁物ですがうまくいくことを祈ります。

一般社団法人AIM医学研究所https://iamaim.jp/outline/