ピモペンダン

心筋におけるCa(カルシウム)イオンの感受性の増強作用などにより、心筋機能を改善させ、心不全による症状を改善する。

アデニル酸シクラーゼの活性化しcAMP産生(cAMPは心筋・血管に多く分布)細胞内Ca濃度を調節する。

cAMPはPDE3(ホスホジエステラーゼ3)によって分解される。この酵素を阻害しcAMPの濃度を上昇させ、これによりPKA(プロテインキナーゼA)という物質が活性化する。PKAは心筋細胞内Ca2+濃度を上昇させ、心筋の収縮力を高めるとともに、筋小胞体へのCa2+の再取り込みを促進させ心筋拡張機能を改善する

  1. 心筋収縮力の増加による強心作用
  2. 血管拡張作用による後負荷の軽減
  3. アドレナリン受容体非依存性・・カテコラミンに反応しない難治性心不全の治療

0.2-0.3(0.6) mg/kg, bid(0.1 mg/kg bidから開始)
Tmax:2.0h(0.25mg/kg,PO時)
半減期3.5時間

副作用/重度頻脈

犬用のピモペンダン

体重1kg当たりピモベンダンとして0.25mgを1回量とし、1日2回、朝夕おおよそ12時間間隔で経口投与する。

ピモベハート錠1.25mg,2.5mg,5mg共立製薬

dsピモハート錠0.625mg,1.25mg,2.5mg,5mg物産アニマルヘルス株式会社

フォルテコールプラス1.25mg,5mg(ベナゼプリル2.5mg,10mg)エランコジャパン株式会社

ベトメディンチュアブル1.25mg,2.5mg,5mgベリンガーインゲルハイム株式会社

ベトメディン経口液(1.5mg/ml)

ベトメディン注射液0.75mg/ml(0.15mg/kgIV)

獣医

前の記事

慢性腎臓病(CKD)New!!